JA1NVLの細々日記

2015年9月26日(土)、南房総市の富浦地区で、今日もシゴト。
海沿いの小さな、南無谷集落。“南無谷”は「なむや」と発音します。


この辺りには来客の駐車場が無い為、私を含めて、ヤクルトのお姉さんも、近くの集会場に駐車するようです

今回は、海岸とすぐ近くが山に囲まれた集落で、隣のトンネルを越えた集落と特小を使った連絡が出来るか実験。
あ、これが本業じゃないんですけどね。

いつものように、DJ-R100D(L)をクルマの近くに設置するのですが、本日は生憎、小雨がパラパラと降る事があるので、車内に設置しました。


同じ南無谷集落でも、隣の集落の間に山があって、国道127号線の旧道は集落を結ぶ道です

同じ無谷集落なら、特小でも十分通話が出来ると思います。
しかし、山を越えた隣の集落まで、となると、420MHz帯0.01W、ライセンスフリー・レディオは使えるのでしょうか。


お馴染み、DJ-R100D（ロングアンテナ仕様）。スマホ弄る女子中高生も欲しくなるかも？　タブレット弄る女子大生も欲しくなるそうです

ちなみに、ここ…。auの3G回線でさえ不通、地デジの電波も入らず…。
共聴アンテナ若しくは光回線は開通していますが…。
そんな場所だからこそ、逆に無線を使える方も大切ではないでしょうか。


銘板が無いので分かりませんが、国道127号線・旧道の“旧・小浜隧道”


旧・小浜隧道に入る前に、今来た方向を振り返った様子。直線で約140メートルなので、当然、Sメーターは振り切れですが…


旧・小浜隧道に入って、半分くらい進んだら、急激に電波が弱くなりました。DJ-R100D同士の方が専用機だけあって、少し良いかも？










小浜隧道を抜けると、もうSメーターは殆ど半分以下になってしまいました。
途中に山を挟んでいるので、カタログと同じ程度の通信距離で、約200〜340メートル程しか使えませんでした。



しかし、集落の高台にあるお家や神社などにDJ-R100D(L)を設置すれば、もう少しサービスエリアが広がるかもしれません。
後、海岸に面していると云う事は、対岸の三浦半島などに設置されている特小のレピーターや特小の移動局とも話せるかもしれませんね。


“旧・南無谷隧道”の北側坑口。やはり、銘板がありません。少し長い手掘り隧道です







南無谷隧道を無事に抜けると、国道127号線に出ます。
この辺はネットで検索すると、結構、ウェブサイトやブログなどに掲載されています。
今回は特小の伝搬実験のレポートのつもりが、いつの間にか隧道レポートになってしまいました。

いやいや、トンネルの中まで少し特小の電波が反射して入るのかな、と思っていたのですが、山を2つも背負って、トンネルの中なので、当然、電波は減衰して届かなくなってしまいますね。




国道127号線の南無谷隧道の南側坑口。歩道が無いのですが、歩行者は通行禁止じゃない？




もう一度、南無谷隧道の南側坑口を振り返ってみました。歩いてあそこを入りたくない！

国道127号線に出たら、そのまま南下。
以後、また、ひたすら歩く…。

そして…。





あ〜あ。また来ちゃった…。
坂下トンネルと久保トンネルの改良工事の現場にまたお邪魔しちゃった…。
ちなみに、警備員さんに「せっかく来たので、記念にトンネルの写真を撮っていいですか？」と訊いたら、「はい、どうぞ」と許可を頂きました。





本日は豊岡地区へ用事がありませんので、ここで引換しました。
今思うと、また送迎して頂いて、海沿いの遊歩道から帰ってみれば良かったかなぁ、なんて思いましたけど…。


トンネル内は敢えて着色していません。水色で示した部分が、私が歩いた道（往復）

まとめ。
山間の集落に設置した特小では、トンネルを越えるような事になると、200〜350メートルが限界。
ただし、対岸局が居れば、遠くと繋がります。