JA1NVLの細々日記
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今でも、VDR-100をお持ちの方が結構いらっしゃるようですね。
ですが、製造元の株式会社マーケテックスはもう存在しておりませんので、貴重なモノです。
さて、先日、VDR-100をお持ちの方が私のブログを検索で見付けて頂いたのですが、電源部のダイオードが
焼損してしまい、電源が入らなくなってしまったとの事でした。
VDR-100の“D1”についていたダイオードが焼損した痕。隣の“C41”コンデンサーも壊れてしまったようですが、なぜかヒューズは正常?
現在は修理し無事に稼働されていると思いますが、今回はダイオードの焼損だけの被害だったので、不幸中の幸いながら復活させる事が出来ました。
後で
弟にVDR-100の構造を調べてもらったら、場合によってはVDR-100に入っているヒューズが飛ぶ前に、“D1”のダイオートが焼損する可能性がある、との事でした。
※弟からのメールを元に、一部改変して掲載しておりますのでご容赦ください。
これは私もやっていますが、まず一般的に誰もが接続する様子で、
電源(図はバッテリー)から無線機とVDR-100へそれぞれ繋ぎます。
※破線部分は、VDR-100内部や無線機内部で電気的に接続されている事を簡易的に示したもの。
※水色の破線は、D1ダイオードによる電圧降下を意味します。
これでも問題無く動くのですが、VDR-100の内部に入っているD1ダイオード(電源を誤って逆に繋いでも故障させないようにするもの)で約0.5Vの電圧降下が発生します。
すると、電気はより電位差の無い方を流れる事になります。
VDR-100からのマイナス(GND)側電流は、音声やPTT回路のGND側(図の青線)を通って、無線機を経由してバッテリー(電源)へ繋がっている事になります。
これが音声にノイズが乗っている原因にもなるとの事。
ただ、もともとVDR-100の録音・再生の音質はあまり良いものでもありませんので、通常はあまり気にならないレベルです。
しかし、電源部のダイオードが焼損してしまい、電源が入らなくなってしまったVDR-100を調べてもらった結果…。
何らかの要因で無線機の電源ライン[マイナス側]に入ってるヒューズが飛んだ(トリップした)場合、または、単に無線機へ行く電源ラインの[マイナス側]が断線したとします。
すると、送信時に大電流が流れる無線機の[マイナス側](GND)電流は、VDR-100を通る事になります!
図の様に黄緑(抹茶色)線の経路で、D1ダイオードを通って行く訳ですが、その時にD1ダイオードの耐電流量を越えてしまい、焼損したもとの思われます。
そのD1(チップダイオード)は1A~3A位の品種が実装されている様です(大きさから推測)。
その為、今回のケースでは、VDR-100内部のヒューズが飛ばなかったと考えられます。
この様な事にならない為には…(防止策)↓
それと、
弟によるとノイズ対策的には…。
D1ダイオードを途中に入れず、[+] [-]を逆に接続した時に[-]→[+]へD1でショート、ヒューズを切る様な風に変更(改造)します。
そして、DCジャックの近くに、ノイズフィルター(SW電源に入っている様なコモンモードチョークとCとか)を組み込んで、フレームグランド(FG)と接続する場所をちゃんとした所からへ変更します(オリジナルはデジタルGNDから落としている)。
また、入出力端子にもノイズ対策用フェライトビーズとかを追加とかやれば、GNDパターンが良くないVDR-100でもかなりノイズが削減できそうとの事だそうです。
ですが、製造元の株式会社マーケテックスはもう存在しておりませんので、貴重なモノです。

さて、先日、VDR-100をお持ちの方が私のブログを検索で見付けて頂いたのですが、電源部のダイオードが



現在は修理し無事に稼働されていると思いますが、今回はダイオードの焼損だけの被害だったので、不幸中の幸いながら復活させる事が出来ました。

後で

※弟からのメールを元に、一部改変して掲載しておりますのでご容赦ください。
これは私もやっていますが、まず一般的に誰もが接続する様子で、

※破線部分は、VDR-100内部や無線機内部で電気的に接続されている事を簡易的に示したもの。
※水色の破線は、D1ダイオードによる電圧降下を意味します。
これでも問題無く動くのですが、VDR-100の内部に入っているD1ダイオード(電源を誤って逆に繋いでも故障させないようにするもの)で約0.5Vの電圧降下が発生します。
すると、電気はより電位差の無い方を流れる事になります。
VDR-100からのマイナス(GND)側電流は、音声やPTT回路のGND側(図の青線)を通って、無線機を経由してバッテリー(電源)へ繋がっている事になります。
これが音声にノイズが乗っている原因にもなるとの事。
ただ、もともとVDR-100の録音・再生の音質はあまり良いものでもありませんので、通常はあまり気にならないレベルです。
しかし、電源部のダイオードが焼損してしまい、電源が入らなくなってしまったVDR-100を調べてもらった結果…。
何らかの要因で無線機の電源ライン[マイナス側]に入ってるヒューズが飛んだ(トリップした)場合、または、単に無線機へ行く電源ラインの[マイナス側]が断線したとします。
すると、送信時に大電流が流れる無線機の[マイナス側](GND)電流は、VDR-100を通る事になります!
図の様に黄緑(抹茶色)線の経路で、D1ダイオードを通って行く訳ですが、その時にD1ダイオードの耐電流量を越えてしまい、焼損したもとの思われます。
そのD1(チップダイオード)は1A~3A位の品種が実装されている様です(大きさから推測)。
その為、今回のケースでは、VDR-100内部のヒューズが飛ばなかったと考えられます。
この様な事にならない為には…(防止策)↓
- ア.VDR-100のDCケーブル途中[マイナス側]にもヒューズ(VDR-100内部のヒューズと同容量)を追加する。
- イ.無線機とVDR-100とは電源を別にする。(例:VDR-100の電源は単独のACアダプターで供給する。)
- ウ.無線機とVDR-100を繋ぐ音声ケーブルのアース(GND)側をコンデンサーでカップリングする。PTTは、フォトカプラ+TR等で絶縁…他にも何か良い方法がある筈…。
それと、

D1ダイオードを途中に入れず、[+] [-]を逆に接続した時に[-]→[+]へD1でショート、ヒューズを切る様な風に変更(改造)します。
そして、DCジャックの近くに、ノイズフィルター(SW電源に入っている様なコモンモードチョークとCとか)を組み込んで、フレームグランド(FG)と接続する場所をちゃんとした所からへ変更します(オリジナルはデジタルGNDから落としている)。
また、入出力端子にもノイズ対策用フェライトビーズとかを追加とかやれば、GNDパターンが良くないVDR-100でもかなりノイズが削減できそうとの事だそうです。
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