JA1NVLの細々日記

私は一日、2里以上歩く目標がありました(*1)。
しかし、私が歩けば歩く程、“失う物”がある事に、ここ最近、気付いたような感じでした。
…何か、おかしい話でもあります。

それは靴。
気付くと、結構、靴に穴が開いて修理しては、また新しい物を買ったり…。
靴がホントかわいそうに思えてきました。

 
普段、この道は途中に“吠える犬”が居るので、あまり通りたくはなかったのですが…

もう、無理して2里歩く必要もない…。
2里…つまり、凡そ7Kmか8Km歩く目標は、ある事がきっかけですが…(*2)。

10Km〜15Km、更に19Kmくらい歩いている方と、WIRES-Xでお話ししていて、確かに距離が長いのは凄い事ですが、実は歩く気になれば、誰でも出来る事なんじゃないかな、って



実際に私も、ウチの北に広がる広大な山々を歩いて、国道410号線経由で抜けて、凡そ22Kmを一気に歩いた事が数回あります。

私が歩く目的の一つに…。
皆さんと同じく、ハンディ機を持ちながら交信を楽しむ事が大半ですが、そんな“トランシーバーごっこ”は、何も今始まった事ばかりでもありません。


“猟犬注意”…？　猪・鹿の罠を猟犬が番をしているのか、それとも、猟犬を連れて山に入る時は、猪と鹿の罠に注意するように云いたいのでしょうか…


山のJM1YUK局／438.02MHz、1296.34の音声デジピーターと、ウチの1296.42MHzのWIRES-Xと音声デジピーター。

私が最近、最も楽しみにしているのが、この1296.34MHzが“使える”事であります。
438.02MHzがかなり広範囲に使える事は、皆さんによっても、もう実証済み。
そうしたら、今度はまだ未知の世界が多い、1200MHzの方。

もちろん、438.02MHzだって、遠くまで移動されたJI1GQY局や、遥々、遠くからJG1ENC局からアクセスを試してくださるので、「えっ!?　そんなところで聞こえるんですか!?」と、ビックリする事がありましたけどね。

他にも、いろいろな局長さんがアクセスされているかもしれませんが、私もずっとワッチしている訳ではありませんので…。


猟犬が番をしていませんでした…。今日は猪も掛かっていませんが、たまに猪が中で暴れている事も！

歩く事は、いろいろな意味で良い…。
先日も、ちょっと調子に乗って、またいつもと違う山奥まで行っちゃいました。

当然、“奴等”の巣窟かもしれません。
猪も恐い。


こんな山奥まで、軽装で来ちゃった！　気付いたら、今更もう引き返す気持ちが無かったり…

最近、民家のすぐ隣、田圃の水を飲んでいる猪と、ついうっかり遭遇する事があります。
殆どは逃げていくのですが、万一、こちらに向かってきたら…。



何かに夢中になると、どんどん進んでしまう。
1296.34MHz（JM1YUK）、1296.42MHz（JQ1ZMY）がアクセス不可になる山奥まで入っちゃった…。

1296.34MHzが山奥でも結構使える。
それが分かるだけでも、私は嬉しい。
周囲に木々が伸びて飛ばない現状でも、標高320メートルから届く様子は期待があります。


茂みに一歩ても踏み入れると危険!!　ここに立ち止まっていても、かなりヤバイのかも…？

“奴等”に襲われると、血が止まらない…。
十数年前までは、清澄山系だけの話でしたが、ここ数年の間、私のウチの周辺でも騒がれるようになりました。

鹿などが出没するようになって、彼等にくっ付いて、あちこちに繁殖したらしいです。

しかし、以前、私は山のある施設に勤務していた事があって、その頃からムセンキ片手に、山の中を徘徊していました。
当時、地元の人達にお話を伺ったところ、猪が出没するところは、逆に蛇が少なかったりするそうなんですって。


チャーシュー丼の一部ではなく、私の汚い足で本当にゴメンナサイ！　…この血は一体何!?


突然、グロテクスなモノをお見せしちゃって、ごめんなさい。
翌朝、気付いたら足から血が出ていたので、ビックリしちゃいました。
しかし、数分後、すぐに血が止まりましたので、“奴等”に噛まれたのではない事が分かりました。

ですが、どこで怪我したのでしょう…。
痛いと云えば少し痛いのでしょうけど…。このように、「ん!?」と気付いたら、いつの間に血が出ていた〜、って事…。皆さんはありますか

《脚注》

*1: 部屋に篭もっていると精神的にもモヤモヤする為。雨の日や仕事で疲れた以外は出発！
*2: 駅から“お付き合い”をしていた“ご長女さん”のお家までの距離。2009年12月6日、初めて8+数Km、合計約16Kmくらい歩いた



同じ地域に1200MHz帯のレピーターが2つある。
そして、同じ山に1200MHz帯のレピーターが2つある。
これって、全国的に珍しいのではないでしょうか。

私が今のコールサインになって、初めて2エリアのレピーターでCQを出した場所。
応答はありませんでしたけどね。

そんな街は、私にとって別の意味でも“憧れ”の街でもありました。
ムセン以外、私にとって、娘さん（ご長女）と本当に波長が合う合う。
ご両親にお会いする事が出来たのは、だいぶ後になってからの話でした。



「娘とよく行っていた喫茶店へ連れていってあげるよ」

助手席に私、運転席には憧れのお父様。
お母様と弟さんは後部座席。

「○○さん（私の名字）の事は、娘から良く訊いていたんです。本当に話が合う…とね」

ここ最近、急にそんな光景を思い出したんです。
あれ以来、もう見るのが辛かったあの土地、そして、ご両親と行った喫茶店。
地図も見ないで、ストリートビューだけで一発で“行ける”ほど、鮮明に覚えているなんて！

1292.52MHz JP2YDQのID（2009年12月6日、17時31分録音）
1292.76MHz JP2YDSのID（2009年12月6日、17時25分録音）

そんな、1200MHz帯のレピーターが2つもあって、ご両親、そして娘さんと話が合う場所。
私は“お付き合いしている人”が帰ったら、あちらで暮らそうか、本当に考えたくらい。
カモガワの事なんか、もうどうだっていい…。

…帰ってこない？
そう、彼女、膠原病で亡くなったのですから。
ついこの間まで話していたので、帰ってくるとずっと信じていた私が居た訳でした。



そんな悲しい歴史があって…。
ちなみに、この話は以前、千葉県のあるFMラジオの某番組のエンディングで、娘さんの名前と共に読み上げられた事がありました（私が投稿した）。

先日、とある職人気質の人と話した時、ちょっとイラっとした事がありました。
良く人の事をブーブー文句言ったり、私が云う事に「…って言うか〜」「…つーか」って、必ず否定して言う人ほど、私はかなりイラっとするんですけど、ねぇ。

“こいつヤバイかも…”と思われたかもしれません。
しかし、私は本来、争いを好まない性格です。
同じような話は、仕事で外を歩いていると良くあります。
不思議な事に、最初は怒鳴るオジサンも、最後には「気をつけて帰るんだよ〜」。
…と、こんな感じ。

そんな事があってか、急に、あの土地のご両親、娘さん（ご長女）、弟さんの事を思い出したんです。

“お付き合いしている人”とは、娘さんがお母様に云っていた、少し重みを感じる言葉…。

同じ職人のような自営業のお父様。
娘さん曰く“スーパーマンのような父”、私も二十分に納得。
そして、看護師をされた事があったと訊いていたお母様。

「あなたとは今回、初めて会ったのに…。以前どこかで会ったような気がしてきたよ」
「本当にありがとう」

そんなお父様の言葉。
一番の宝だったご長女を失った、父の悲しそうな耐えがたい背中。
娘を失った父の涙…。
私はこの目で実際に見たんです。

…ですが、今日も天国から見守ってくれていると思うので、天にに向かって愚痴っています。
声では届かないらしいけど。

1200MHzのどこを使えば、通じるのかな。EME、衛星？
5600MHz？　いや〜、もっと上なのか…。

何だか、そんな事を思い出したら、最近は気が楽になってきたんですよ。