JA1NVLの細々日記

ここ最近、休日や早く帰宅した時は、7L1ETS局から、2016年3月12日(土)に頂いた、自作の特製12エレ八木アンテナを、ウチから北西方向の安房高山（365m）に向けて、1200MHz帯の伝搬を実験するのが楽しみなんです。


雨や強風の時は実験できませんが、我が家から北方面の、安房高山へ向けて、取りあえず仮に固定


今回はDJ-G7とADS-SR1を用意してみました


電源を入れてカーチャンクすると、社団局の音声ID（試しに私が喋ったもの）を送信します♪♪

DJ-G7の付属ホイップですと、当然ながら山奥へ行けば1200MHz帯は厳しい場所があります。12エレ八木アンテナに切り替えて、正面の方向は抜群に届く事は実験済み。


私は何よりも、1200MHz帯を音声デジピーターで活性化したい！　と思うのですけどねぇ…？

それなら、八木アンテナを正面の安房高山に向けた時、1200MHz帯の反射する性質で、周囲の山陰や平野では、どれくらい実用になるか…。
確かに、指向性があるので正面へ向ければ良い事は、ボンクラの私でも分かりますが、山からの反射などでどうなるか、です。


この辺りが、我が家からDJ-G7＋付属ホイップで届くギリギリ範囲。特小レピーターではSメーターが振らないくらいの弱さになります


X5000に接続している144MHz帯の音声デジピーターには、0.3Wで余裕でアクセスできる場所ですが、1200MHz帯はコーリニアでも、0.2W程度では厳しい感じです

ウチのように、房総丘陵の盆地で、隣近所に家が立ち並び、庭に木があり、周囲に丘や森、竹林があって、1200MHz帯は近所でさえも、飛ぶ条件はあまり良くない時…。

冒頭でも申し上げたように、反射すると云われている1200MHz帯で、高いゲインの指向性アンテナを、平野から見える山へ向けると、どれくらい移動の際に実用になるのか…。


少し開けてくると、方向が違うながら、7L1ETS局製12エレ八木に接続している1200MHz帯の音声デジピーターが辛うじてアクセスできます

ウチから北西に、半里ほど行ったところに広がる山の奥。
安房高山の麓になりますが、こんな山奥のピストン林道で、私はよく都会から来られた人にお会いする事があります。

私はよく、1200MHz帯の実験の為に、今まで何度か行く事があります。
平日のシゴトで気疲れした後、週末に静かな山奥でリフレッシュする事が、今でも良くあるんですよ…。


本当は安房高山の麓が見える奥まで行きたかったのですが…。林道が通行止めで進めず

7L1ETS局特製12エレ八木アンテナと、C710＋SRH815。
私が前に買った、SMA-P/BNC-J変換コネクターの1つを、引越しの際に紛失してしまったので、1つしかありません。



本当は、7L1ETS局から、2016年3月12日(土)に頂いた、12エレ八木アンテナとプリンテナで試してみたいところなのですが、まだ新たにSMA-P/BNC-J変換コネクターを買っていないものでして…。



今回は、あまり良く分からない…。
と云うか、山間部に入ると、スポット的に強く電波が入るところがあるのですが、ほとんど届きません…。

それもそのはず。
12エレ八木アンテナの正面から横の方の山奥なんですものね〜。
でも、同じ場所でDJ-G7の付属ホイップで試した時とほぼ同等で、山々に反射して山間まで届いたような感じですが、多少、少し方向が違う向きの12エレ八木の方が（スポット的に）Sメーターが強く振れるような感じでした。



さて、今度は12エレ八木アンテナから見たの後ろの方へ行って試してみる事にしました。
つまり、北西方向の安房高山（365m）に向けて、1200MHz帯の反射で、どのように平野と交信できるか、です。

C710＋SRH815。
音声デジピーターに“本日は晴天なり…”とコールサインを送信、オウム返しされた自分の声を聴くと…あまりアクセスが良くないような


12エレ八木を向けた安房高山が見える、開けた場所なら、なんとか…？


安房高山の方を少しズームしてみました。きっとビーム方向は尾根で、反射しているとは思いますが…

当然ながら、八木アンテナの正面方向ですと、X5000では届かない場所でも強力に入る事がありますが、正面以外でも見通しが効く限り、ある程度は良い感じのような気がしました。
同じ場所に置いた特小のレピーターより、やや強いか同じくらい。室内でDJ-G7の付属ホイップで運用した時と同じくらい。

しかし、飽くまでも反射ですので、電波が減衰してしまうのと、反射する角度などによって、スポット的に強力に届くような感じでしょうか。



しかし、今回は実験に失敗でした。
後で分かったのですが、時折、ADS-SR1の反応が鈍い事や、我が家から見通し距離の場所でさえも、ADS-SR1に向けて送信しても、何故かオウム返しされない事が何度かありました（バッテリーセーブ機能は無効にしてあります）。

最初は、ADS-SR1がおかしくなったのかなぁ、と思っていましたが…。
今回、ADS-SR1に接続していたDJ-G7をトーンスケルチを入れて使用していたのですが、C710から送信した時に、トーンが合っていてもスケルチが開かない現象が何度かありました。


極端に弱い信号でなければ、本来はトーンが一致してずっと“TSQ”が反転表示している事が正常なのですが…

我が家にある2台目のDJ-G7はそのような不具合が無かったので、恐らく、初期ロットによる不具合なのかな、と思います。
結局、電波が届いてていても、トーンスケルチが開かずにADS-SR1が反応しなかった事が何度かあったようで、伝搬実験は失敗…。

ちなみに、ADS-SR1の日本語訳マニュアルを、JH1NZJ局が製作してくださり、3月10日に改訂版（リビジョン2）(*1)を頂いたのですが、今日も設定などで大変助かりました(*2)。

今まで、VDR-100とこのDJ-G7で使用していた時は、VDR-100にトーンデコーダーが内蔵されているので、トーンスケルチと併用しなかったので気付きませんでした…。
新しくDJ-G7（初期ロットじゃないやつを）を1台買いたくなった…。

*1: JH1NZJ局に和訳版を製作して頂いたのですが、本当に素晴らしい出来栄えです!!　「ADS-SR1をご購入の方にお役に立てて頂ければ…」との事ですが、和訳マニュアルをご希望の方は、私宛までご連絡ください。

*2: VOX運用時のADS-SR1の反応を上げるのと、短いカーチャンク時の対策に、##1900、##9230 を設定してみました（初期設定は、##1902、##9205）。